重要伝統的建造物群保存地区甘木市秋月の伝統的建造物に特定されている内田家住宅の保存修理工事で、江戸期に建築年代が遡る武家屋敷遺構としての価値を鑑みつつ、寄棟屋根をT字型をなす当初の姿に復し、失われた式台玄関を推定復原し、土間や板の間も江戸期の姿に復原した。床の間を備えた座敷も復原修理を施し、数少ない秋月城下の武家屋敷の全容を実見できる建築遺構として、広く活用されることが期待されている。

設計監理は研究室OB の松尾光一さんが担当。

詳細は『甘木市文化財年報（平成15年度）』（甘木市教育委員会、2005年3月）参照。